持論というか最近思っていること

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ネット上なりで公開しているものはしばしば批判や反対意見の応酬、いわゆる“叩き”に遭うことがあります。
貴方と同レベルの人、すなわち貴方の言っていることを貴方の思っている通りに理解して、かつ貴方の理解できる言葉で返してくれる人であればこのような意見が来てもたいして負担にはならないでしょう。


困った状況を作り出す人は3つに分けられます。「利口な人」「馬鹿な人」「基地外」です。

利口な人

相手にすると最も厄介な相手は貴方よりも利口な人です。
利口な人は利口なので、貴方の文章の文意や意見をきちんと理解しています。では何が厄介なのかというと、貴方が、この人の言葉を理解することが出来ないのです。
ですがこの人が言っていること自体は正鵠を射たことですので、もしこの人の言っていることを「理解できる」人が貴方よりも多数派の場合、貴方は孤立してしまいます。

対処法

利口な人への対処法は「分からない部分を明確にして『分からない』と返す」です。中途半端な返しをしてしまうと、貴方がこの下で述べる「馬鹿な人」になりかねません。
ちょっと労力の要る作業ですが、この行為から逃げてしまってはいけません。卑屈になる必要もありません。貴方がバカであったり劣っているからではなく、その人が貴方より利口だからそうなってしまっているだけですから。

馬鹿な人

最も良く目にする相手はこのカテゴリの人です。
この人たちは馬鹿なので、貴方の言わんとしていることを理解できていません。理解できていないのに「この意見は否定すべきものだ」という感情だけはあるので、勘違いや自分に都合のいい曲解をしたり、既存のステレオタイプに貴方を当てはめようとしたり、関係ないところやごくごく表面的なところ(たとえば言葉尻であるとか)を叩く要素にしてきます。
馬鹿な人の最も厄介なところは「難しい言葉を吐けない」ところです。つまり「馬鹿な人でも理解できる言葉」を吐いてしまうので、相対的に、この馬鹿な人の言うことのほうが理解できる人数が多い、ということになってしまいます。
下手をすると貴方の意見がいつのまにか、この「馬鹿フィルタ」を通した見かたに変換されてしまい、不利になるという事態を引き起こします。

対処法

まず、馬鹿に突っ込まれないものを書きましょう。「毒」のある言葉遣いや一部の諧謔表現は、もう「馬鹿は理解できないもの」と割り切って自分の中でNGワード認定をしましょう。
馬鹿にも分かるように返答をしましょう。自分の文章を見返して「ここはマズったな」と思う場所があればそこは素直に謝りましょう。素直な感情と平易な言葉は曲解されません。その場の99%の人に分かるような言葉を選んで使いましょう。
ちなみに返答は短ければ短いほど良いです。馬鹿は3行を超える文章を読めません。
そしてあまりにも馬鹿なツッコミはスルーしましょう。「ここは答えますけれどここに関しては単なる揚げ足取りに思えますのでスルーさせていただきます」と書くのが本当は良いのでしょうけれど、あまりにもひどければその人単位で全スルーでも構わないと思います。

基地外

この人は残念ながらネット上にはよくいます。
この人が生きている世界は残念ながら貴方とは別です。なので貴方の言葉がこの人の世界に何らかの影響を及ぼしてしまった時に、この人は自分の世界を守るために貴方と戦いにきます。
しばしば貴方の言葉はこの人には伝わらず、この人の言葉は貴方に伝わりません。出来ないコミュニケーションを繰り返すことで貴方は疲弊してしまいます。

対処法

最終的にこの人が場で孤立するか、飽きて去っていくのを待つよりありません。
まず、敬意を無くしてはいけません。この人はこの人のいる世界を代表して貴方のところに来ているのです。「馬鹿な人」のように貴方を攻撃することが目的ではなく、自分を守るために来ているのですから、そこを否定したりバカにしてはいけません。
半分Botのようになる覚悟で「あなたをけなすことが目的ではない」「私はそれを想定していない」「ここに書いている以上のことは考えていない」等と相手をなだめる以外にはないと思います。

まとめ

ネット上に公開したものは何らかの形で永久に残ります。
嘘はいつかばれます。自作自演もばれます。2chのカキコも特定されます。
安易に他者に影響されて意見を作っていく姿勢は、貴方の評価をその人に引きずらせることになります。
言い訳できないことや信念に基づいていないことは、ネット上ではしないほうが懸命です。


なるべく多くの人に理解してもらえて、共感されるものを公開すれば、このような無用な叩きの被害にあう確率は少なくなると思います。
しかし、もし貴方に信念があって「なぜここでこういう言葉を使ってこういうことを述べているのか」をきちんと説明できるのであれば、一度や二度の叩きを恐れずに戦う覚悟でネットの海に飛び込むべきだと思います。
「読んで意味のあるもの」「面白いもの」を作っている人はそういう人たちだと、思っています。