1年間の総括6

翌7日、はからずも状況が好転します。
コナ美に新生児黄疸が出て、治療の必要ありと判断されたのです。
黄疸を起こす物質は紫外線に当たると分解されてウンチで排泄されていくらしく、新生児黄疸の治療は「数値が下がるまで赤ちゃんに紫外線を当て続ける」ことらしいです。

こんな感じで、下からランプが当たる台の上に赤ちゃんを寝かせます。緑の布は服状になっていて、赤ちゃんはおむつだけになってこの中に入ります。表面は緑で光を通しませんが背中側は白い薄い布で光がとおるようになっています。おむつ替えや授乳のお世話の時以外はこの上に寝かせて光を当て続けるというわけです。当然夜寝るときとかもランプはつけっぱなしなので、部屋の明かりを消すと

こういうサイバー赤子になりますwこれ毎晩すごい楽しかった。

で、なぜこれが事態の好転かというと、治療のためにはなるべく長い時間コナ美をこの上でおとなしく寝ている状態にしておく必要があるわけです。今までのように空腹でしょっちゅう泣いていては治療の効率が下がるので、ミルクで腹を満たして長い時間寝るようにします、となったのです!やった!
先述のように母乳信仰が強い病院でしたのでミルクを使うとなったときにすごいすまなそうな感じで看護師さんがミルクのセットを持ってきたのですが・・・ひょっとしたらここの産院はそういう志向の人が集まる病院だったのかも知れんけども実家から車で5分という理由で病院を選んだ僕にはそんなの全く関係ないので、もう全身で安堵を表現していたと思います。それでも乳頭混乱(赤ちゃんが哺乳瓶の乳首に慣れるとお母さんのおっぱいからお乳を飲まなくなるという現象)を避けるために哺乳瓶は使わず、注射器にミルクを入れてその先に細いチューブをつなぎ、そのチューブを僕の人差し指の先につけて指ごとコナ美の口にくわえさせるというまだるっこしい哺乳方法をさせられました(しかしながら僕にはほかにやることもないしこれでコナ美がお腹をすかさずにずーっと寝ていてくれるとあらば全然面倒だとは思いませんでした)。なんか動物園で小動物の赤ちゃんのお世話をしている気分になれましたw
この時のミルクの量は1回30mlでした。大さじ2杯分ですね。しかも毎回飲み切れるわけではなく20mlぐらいで終わっちゃうこともしばしば。「たった大さじ2杯分の母乳が出ないがために今朝までの僕とコナ美はあんな情けない思いをし続けていたのか・・・」と、お世話の管理表(おむつ替えや授乳をするたびに時間を控えておく表がある)を書くたびに少し泣きました。